こんにちは。あけない@Kantaroです。
今回は、休職期間を経て学んだ本当の意味での「ポシティブシンキング」について書きたいと思います。
「ポシティブシンキング」というと
「ポシティブシンキング」というと、元気はつらつな人が、キラキラした目で「絶対大丈夫」というような、暑苦しさを感じてしまい、そういう「パッと見ポシティブ」みたいな人は正直苦手です。
休職期間中の自分を振り返ってみて
昨年の休職中は、「どこまでこの状態が続くのか」という不安が常にありました。一応、診断書に「〇か月の療養」ということは書かれていましたが、良くなっていくのか、仮に、職場復帰したとしても再発するのではないかという不安が、ふとした時によぎっていたのはいうまでもありません。
ひるがえって、休職前の自身を振り返ってみると、暑苦しさはないものの、「大丈夫、うまくいくから」みたいな感じで、無理をしてポシティブに振舞っていたような気がします。
あくまで、他人から見てどうか、という感じだったかもしれません。知らず知らずのうちに、身体からは小さなサインが出ていたにも関わらず、上司や周囲の期待に応えるべく、無理をしていたのだと思います。
休職中は、不安もありましたが、家族の支えもあり、無事に2か月で復職することができ、今も再発なく過ごすことができています。
休職期間中に気づいたこと
休職期間中の途中から思うようになったのは、「自分の思うようにいかないかもしれないが、後から振り返った時に、あの時があってよかったな」と心の底から思えたらいいなということでした。「そのためには時間がかかってもええやん」とも思うようになりました。
自分の言葉で、自分で腹落ちできた時に、とてもすっきりしたというか、重い荷が取れた気がします。
復職後、そして発見したこと
復職先は、本社から離れた、150人規模の工場の総務課長。課長という立場なんて初めてで、かつ、病み上がりの人が務まるのかと思いましたが、「会社がそういう自分でもいいと判断したのなら、自分は自分らしい働き方でいこう」と思いました。
そして、自身がしんどかった時のような雰囲気の部署にはしたくないと思い、「あいさつをする」「人の話を最後まで聞く(さえぎらない)」「聞くときはパソコンの手を止めて、45度傾けて話を聞く」「定時で帰る(当然、夜間や休日、早朝にメールはしない)」といった小さなところから心がけるようにしました。逆に言えば、今までされて嫌だったことはしないというスタンスです。
私自身としては意識しているつもりですが、周囲はどう思っているかはわかりません。
でも、そういうチャンスを与えてくれたことに、今となってはとても感謝しています。
(「自分をしんどくしてくれてありがとう!」とまでは思えませんが笑)
総務という仕事も嫌いじゃないなとも思えたのも大きな発見です。
「大丈夫、大丈夫、思った通りにいかなくても大丈夫」
フランクルの「夜と霧」には、極限状態で生き残った人には希望があったという話がありますが、自身の場合は、それに比べれば、とても小さいことかもしれません。
◆Amazon 「夜と霧 」 ヴィクトール・E・フランクル (著)でも、「このまま本当に大丈夫なのだろうか」という不安に対して、人ではなく、自分で自問自答し、「大丈夫、大丈夫、思った通りにいかなくても大丈夫」と思えるくらい、自分を深く見つめることが、本当の意味でのポシティブシンキングなのではないかなと思いました。
そういう意味では、ポシティブな人とは、内面を常に見つめている人なのかもしれませんね。
復職後になりますが、ネガティブケイパビリティに関する本を読んだ時に、「これから先どうなるか分からないけど、信じる」ということの大切さを学ぶと同時に、とても納得しました。
◆Amazon 「ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書)」最後に
今は何かと不安が多い時代だと思います。若い人は若い人なりに、中年は中年なりに、高齢者は高齢者なりに、「なんとなく不安」という空気がただよっている時代だと感じます。
ブログのタイトルにもしましたが「明けない夜はない」ということを心の根に置きながら、思いもよらないことが起こったとしても、、「大丈夫、大丈夫、思った通りにいかなくても大丈夫」と思って、一歩一歩地に足つけて進んでいこうと思います。