こんにちは。「あけよる」です。
今回は、読書を通して学んだ「お金を使う」ということについて書きたいと思います。
学びになった本
今回の学びになった本は以下の本です。
本書を読む前に思っていたこと
本書を読む前には、「あの森博嗣がお金に関する本を出したんだ」、「確かに印税すごいと思っていたけど20億円もあるのか」、「でも、「お金の減らし方」ってあまり聞いたことないな」と思い、お金に対する考え方を学ぶために読もうと思いました。
「お金を使うということ」への学び
本書を通して、お金を使うことについて学びのあった言葉は以下のとおりです。
大勢の人たちが、「お金持ちになりたい」とおっしゃっている。どうして、そう思うのか、僕には今ひとつ理解できない。
この本の主題になるのは、おそらくそこだろう。僕は、一般の大勢の方とは異なる金銭感覚を持っているらしい。自分では、全然問題でもなんでもない。僕は、自分が使いたいものや、欲しいものを買うために、お金を使っている。
そんなことは、誰でもそうだろう、と皆さんは仰ることだろう。しかし、僕から見ると、大勢の方は、自分のためにお金を使っていない。誰か人に見せるために使っているのである。そこが、決定的に異なっているように感じる。
僕が、お金の使い方を知らない、というのは、人に見せるための使い方ができない、という意味だ。これを突き詰めていくと、人から羨ましがられたいという気持ちが欠如している点に原因がある。僕は、人から憧れたり羨望されたりすることに価値を感じない。その方面の感覚がもともとない。それを感じ取る能力が、きっとないのである。
逆に言えば、多くの方が、あまりにも周囲の他者を気にしすぎているのではないか、という点を少しだけ強調しておきたい。
『お金の減らし方』森博嗣 P17
「大勢の方は、自分のためにお金を使っていない。誰か人に見せるために使っているのである。」
「多くの方が、あまりにも周囲の他者を気にしすぎているのではないか」
これは、お金を使うということに関して、とても重要なポイントだと思います。
何にお金を使うのかは自由です。しかし、「それは何のためですか?」ということを意識することは資産形成においてもとても重要なことだと思います。
資産形成をするためには「今月は節約に節約を重ねて、家賃込みで月8万円で過ごしました」といった、倹約に倹約を重ねて取組むことということがフォーカスされます。
一方で、このような「貯める力」も大切ですが、著者がどうしても叶えたい夢を実現するために小説を書き始めたということからも、「稼ぐ力」も大切になります。
「貯める力」や「稼ぐ力」が注視される中で、「何にお金を使うのか」を考えることもとても大切だと思います。
「人からの目線」でお金を使っていないか、お金を使うときに、ただの倹約ではなく、「これは今の自分にとって必要なもの」と自分で考えて使えているか、を考え直すことができました。
「他者のためにお金を使う人たち」
次に、著者のお金の使い方が分かる部分を引用します。
僕は、自分が楽しめることに、自分のお金を使っている。自分が一番楽しんだ時間、楽しめたことは、人には話さない。例えば、僕は自分が写っている写真を一切撮らない。作家の仕事をしているため、ブログに載せる写真だけはデジカメで撮影しているけれど、ネットにアップしたあとは、即座に消去している。つまり、写真は僕には価値のないものなのだ。
(中略)
写真を撮らなくても、美味しいものは、美味しく食べることができる。その美味しさを人にわかってもらう必要はない。自分が美味しいと感じることが、美味しさのすべてではないか。楽しさも、まったく同じ。自分が楽しいと感じることが、非常に重要なのだ。人に見てもらわないと楽しめないような感覚になっているとしたら、それは、僕からみれば異常である。
もちろん、人それぞれであって、自分はみんなから注目されたい、大勢のアイドルになりたい、という欲求を強く持っている人もいるだろう。しかし、世の中の人の多くが、そうなってしまっているのは、どう身ても不自然な感じがしてしまう。
『お金の減らし方』森博嗣 P40
「人に見てもらわないと楽しめないような感覚になっているとしたら、それは、僕からみれば異常である。」
本当にその通りだと思います。人に見られなくても楽しいもの、心地よいことを大切にしていきたいと、改めて思いました。
収入の2割を遊びのために使う
そうは言っても、「著者は印税が20億円もあるからそんなことが言えるのだろう」と思っていたのですが、著者は収入が少ない時も、結婚時に奥様と「収入の8割で過ごし、2割はお互い(1割+1割)好きに使う」ということを決めていたとのことです。
今の自分も、「手取り収入(残業代やボーナスを含まない)の8割以内で生活する」と決めているので、考え方が一緒でとても嬉しかったです。と同時に、資産形成にあたっても、この考え方は大切だということを再認識しました。
最後に
今回は、『お金の減らし方』(森博嗣)から学んだことを一部書きましたが、他にも学ぶことがあったので、また書きたいと思います。
読書は、読んで終わりではなく、「心に残った言葉」をアウトプットし、自分の言葉で考え、行動に移していくことが大切だと思います。
今日は人生で一番若い日。8年後の目標達成に向けて、今日も一日を大切にし、「小さなことに幸福を感じられる生活」を、無理なく、淡々と、生きていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回紹介した本
本書の概要(Amazonより参照)
「お金がないから好きなことができない」
人はとお金を理由にしがちです。
一方、お金持ちは「お金は使えば使うほど増える」といいます。
人生や価値観を左右する「お金」とは一体なんなのか。
どうすれば、お金の不安が消えるのか?
本書は、著書『作家の収支』でその収入を明らかにするなど、忌憚なく本質を突く作家・森博嗣が「お金の減らし方」と題し、人生とお金の付き合い方を解き明かします。
投資家やFPでは決して語ることのできない。
「お金」への思い込みをひっくり返す1冊!
お金を他人のために使ってはいけない
・お金はもともと仮想のもの
・お金は社会が保証したもの
・お金は価値を測る物差し
・価値は誰のためのものか? ・自分の欲求をよく知ることが基本
・値段が価値ではない
・ものの値段に左右されない
・お金がないからできない?
・自分の満足を得ることが最終目的
・他者のためにお金を使う人たち
・価値を見極めるためには?
・自分の欲求をよく知ることが基本
目次
第1章 お金とは何か?
第2章 お金を何に使うのか?
第3章 お金を増やす方法
第4章 お金がないからできない?
第5章 欲しいものを買うために
第6章 欲しいものを知るために